『半分、青い。』というドラマの感想を書きます。その1
こんばんは。ミヤです。
産休入りしたあたりから、朝ドラ『半分、青い』を観始めました。
あと2回で放送終了を迎えるのですが、終わる前にどうしても感想を書きたくなったので、書くことにしました。
Twitterの140文字じゃ、どうしても足りないのです。
なお、『半分、青い。』が大好きで、疑問も不満もない!大満足!という方は、ここから先は見ない方が良いです。
ざっくり作品紹介
一応、作品の概要を紹介しておきます。
ざっというと、物語の開始(ヒロイン誕生)が1971年、そして最終週である今は、2011年の設定です。
ヒロイン・鈴愛(スズメ)は、小さい頃に病気で片耳が聴こえない、という設定です。
物語の舞台は、岐阜編→漫画家志望編→100円ショップ編→再び岐阜編→再び東京編と変わっていきます。
番組HPの紹介文によると、
連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は、脚本家・北川悦吏子さんのオリジナル作品。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていきます。
(番組HPの「番組紹介」より引用)
え??そうだったん???て感じです。
もうここから色々突っ込みたい。スズメ、別に発明してないし。
斬新な(?)朝ドラ
朝ドラを毎クールごとに欠かさず観る、というわけではないのですが、これまで観た朝ドラの主人公達は、大体、何かの目標に向かって進み、それを達成する、ということが多かったです。
朝から明るい気持ちになる。応援したい気持ちにさせる主人公たち。
今回の主人公には、そういうのを全く感じないのが凄いです。
これまで見ていて思っていたこと
覚えてることだけ書いていきます。初めて観たのが6週最後だったので、そこから。
思い出しつつなので、だいぶざっくりです。
漫画家志望編
スズメが漫画家を目指してから挫折するまでの流れ。
「漫画を描かせてくれないなら、この原稿を捨てる!!」と秋風先生を脅す。師匠の仕事の原稿ですよ。プロの漫画家の原稿。捨てるとか、フリでもありえないでしょ!?そんな行為をしておいて、全然謝らないし。師匠に対する敬意ゼロです。やばいよ。
スズメは特に何もしていないのに、周囲がなぜか「あなたはここに必要なの!」と受け入れたり、とにかく根拠になるエピソードがないのにスズメを持ち上げるから、凄く不自然に感じる。職場のアシスタント仲間・ユーコとも、仲悪そうなシーンを書いたかと思えば、その直後に仲直り。なんていうか、作品内で起こる「フリ」が全然活きないの。こんな感じの展開になるのでは?という予想がまったく斜め上の展開になったりします。
でも、この辺りのスズメは、まだ観ていられました。カケアミの練習とかめっちゃ頑張ってたし。
だけど自分が悪くても謝らないわりに人には謝らせたり、都合のいいときだけ耳のことを持ち出したり、人の病気のことを周囲に吹聴したり、人の名前を「変な名前」と言ったり、師匠であるはずの秋風先生に対する失礼な態度の数々…。自分で「笛を捨てて」と言っておきながら、「何で捨てたー!!」とブチ切れとか。ヤバいとしか言いようがないですよ。
恋愛描写もヤバかった。スズメの行動がいちいち狂ってて、彼女が居るって知ってるのに笛吹いて律を呼ぼうとしたり、そりゃ、清も怒るでしょ。でも、清も愛が重すぎ(自分のマニキュア律の指に塗ったり)&性格悪い描かれ方されてるから、応援する気になれず。律と清が出ると急に昼ドラの雰囲気が漂っていました。
スズメ本人の恋愛事情も、最初は律の友人・正人にときめき、自分を心配して上京してくれていた母親を放り出してデート、そのあと半端なタイミングで罪悪感を感じて謝りにいく、そして正人が自分に「そんなつもりじゃなかった」ことを知ったとたんに律のことを気にし始め、清に嫉妬…。なんか若いから自分の恋心に気づかなくて、やっと気づいてこんな風になったのかな?と好意的に見ようと頑張ったんですが、色々無理でした。図々しさの塊。
そして漫画家デビュー後。わりとすぐ「描けない!」となって、辞めてしまう。このスランプあたりのとき、仕事したくないから結婚したい!みたいなことを言い出したのにも衝撃だった…。「私ももうすぐ30!時間がない!」みたいな。
え…。仕事頑張らないの?逃避で結婚したいの???朝ドラのヒロインがそんなこと言っていいの??
漫画描けない、ネーム切れない。そんな時に律から結婚しましたのハガキが届き、急に大阪に行くスズメ。律からのプロポーズを自分で断り、その後一切連絡もせず放置していたくせに急にストーカー的行動に出る。朝ドラのヒロインがしていい行動じゃないでしょ!!?この辺りのエピソードで、カメラアングルというか、なんか写し方が悪夢の中にいるみたいな気持ち悪い写し方になっていた回があって、途中から、(何コレ??スズメが見てる悪夢なのかな??)って思いながら見ていましたが、悪夢の演出とかではなく現実だった。スズメの狂った心理状態の描写だったのかな。
100円ショップ編
漫画が描けなくなったスズメは、「私は自由になりたい!」みたいなことを言って、秋風塾卒業。唐突に、100円ショップの店員になります。
100円ショップ編はスズメの結婚→出産→離婚、の流れでした。ここの一番の感想は、旦那である涼ちゃんがクズ野郎だったな〜っていうことです。
雨の中で踊って突然のプロポーズ、の流れにもびっくりしたけど、そのあとスズメの実家に挨拶に行けば「俺こういう真面目なのダメなんだよ」と爆笑。観てて固まったわ。これはさすがにふざけすぎでしょ…おとうちゃんに張り飛ばされるのかな?、と思ったけど特にそんなことはなく、なぜか順調に受け入れられる涼ちゃん。
結婚したのにヒモのような生活。2人してアルバイターだかフリーターみたいな生活なのに、子どもが出来たのにびっくり。生活安定させろよ。
妊娠を機に、「俺がんばるよ!」と改心したかと思えば、「やっぱり脚本書きたい!妻子は邪魔だから離婚して!」と自分勝手な振る舞い連発。
スズメも安定の性格の悪さで、全然共感&応援出来なくてツライ。
最初から、涼ちゃんのおばさんたちに失礼な振る舞いだったし、涼ちゃんが「絶対あけないでね」と言った箱を勝手に開ける(しかもおばさん達にバラす)、涼ちゃんの尊敬する元住吉監督との初対面シーンで「変な名前」とディスり。
母親(スズメ)を慰めようとおままごとで人参を出した娘に対して、「にんじんしかない…?うち、貧乏なんだ」と言うスズメ。子に対する愛情が全く見えないってゆーかね。でも涼ちゃんのクズっぷりが凄くて、スズメの色々はわりと打ち消された。涼ちゃんに「死んでくれ」と言ってくれたことに関してだけは、スズメに完全同意だったです。
100円ショップ編では新キャラが急に沢山出てきて、漫画家編のことは無かったことになってるような流れでしたね。正直ムダなエピソードが多かったと思います。本編に全く関係ない、店長の恋愛の話とか。
長くなってきたので、一旦切ります。
感想その2へ続きます。